安芸教会の墓地

  • キリストの復活を示す墓

教会がお墓をもつことは、特別な意味があります。教会にとってお墓は、単にそこに納められた方々を記念するのみならず、イエス・キリストのご復活を記念するものだからです。十字架で死なれた主イエス・キリストも、お墓に葬られました。そして神は、このキリストを復活させて、お墓を復活の場となさいました。教会としてお墓を建てるということは、イエス・キリストの復活を記念し、死が終わりでないという教会の信仰を、証しするものなのです。

  • 我々の復活を待ち望む墓

教会は、復活された主イエス・キリストがやがて再びこの地上にやって来られる日が来ることを、信じています。この終わりの日に、神はわたくしたちをも復活させてくださいます。わたくしたちの死は終わりではありません。キリストを復活させられた神は、わたくしたちをも死から復活させてくださいます。ですから教会にとりましてお墓は、キリストに結ばれたわたくしたちが終わりの日の復活を待ち望む場所なのです。お墓は、来たるべき将来を待ち望む、輝かしい神の栄光を待ち望む希望の場所となったのでした。

  • 復活を知る我々の歩み

そうでありますので、イエス・キリストとわたくしたちの復活を知ったわたくしたちの地上の歩みは、復活を知らないでいた歩みに対して、全く異なる意味を持つことになります。復活を知ったわたくしたちは今や死に直面しても希望を失いません。神が死のうちから救ってくださるという、死を越える復活の命を知っているからです。そこへと神が御手を伸ばして導いてくださっているからです。ですからわたくしたちは、地上の歩みがただ単に、死で終わることへと向かうのではなくなります。死を越えてその先に与えられる復活の命を目指すものとして、わたくしたちは質を異にする歩みへと変えられてまいります。神は、わたくしたちを永遠の命を目指す者へと変えてくださいます。復活の主の御言葉によってここから新たな歩みを始めさせてくださるのです。

  • 先人たちと共に復活を待ち望む

教会のお墓にご遺骨が納められるということは、ここに納められる方々が、個人を越えて、家を越えて、主イエス・キリストの復活によって結ばれた方々であることを、わたくしたちに改めて確認させてくれます。その信仰に生きられた方々とともに、わたくしたちもまた、共に復活の日を待ち望む歩みを進めてまいりたいと願います。「主イエスを復活させた神が、イエスとともにわたくしたちをも復活させ、あなたがたと一緒に御前に立たせてくださる」。